「日本舞踊の可能性」公演 公式サイト
パトロネージュシートについて
親愛なる皆様へ
『信長-SAMURAI-』の4度目の日本公演は、実は 2020 年秋に京都で行うことがほぼ決まっていました。しかし パンデミックで中止としました。コロナが落ち着いたら、と時期を窺っていたところに、思ってもみなかった戦争。先の見通しが立たないまま、時間は過ぎて行きました。 「『信長』はもう上演しないのですか?」と、今までの上演を全てご覧いただいた方からのふいの問い合わせに、 「無理」と「思い込んでいた」自分に気づきました。 蘭黄に聞くと、「もちろん、やりたい」。岩田守弘さんに連絡すると「まだ覚えていてくださることが嬉しい。もちろん、精一杯踊ります」。 久しぶりにルジマトフさんに電話すると「舞台にも立っているし、レッスンは欠かしていない」。そして 恐る恐る『信長』の話をすると、急に声が変わり「おお!『信長』! もちろん、踊る! 絶対に上演しないといけない」と。
ルジマトフさんは今年 6 月で 60 歳になりました。蘭黄も還暦です。岩田さんも 50 歳を過ぎました。今後続けるにしても、いま、やっておかないと、永遠に上演できないのではないか?と考えました。いま、上演するしかない ! と、決めました。
演奏者の皆様やスタッフの方々に依頼の連絡をしました。全員が驚かれ、「嬉しい」という言葉とともに喜んで引き受けてくださいました。ホッとすると同時に励まされました。
しかし、航空運賃の高騰や円安などで公演経費は今までよりずっと膨らみました。様々な助成制度やクラウドファンディングも調べましたが、 直接、 観客の皆様にお願いしたい、との蘭黄の思いもあり、パトロネージュシート=公演支援席=を考えました。このシステムは、パンデミック最中の「日本舞踊の可能性 vol.3」で初めて設定し、前回も設けています。
今回は、5 万円、3 万円、2 万円の 3 種に致しました。良いお席でご覧になり、ささやかではありますが、出演者、制作者よりの心からお礼もさせていただきます。 どうか、この状況での上演の厳しさをご理解いただき、ご支援いただきたくお願い申し上げます。
『信長-SAMURAI-』制作 桜井多佳子